関根秀樹
「石ころと砂、土から学ぶ 鉱物の文化史」
― 石ころの中に眠る、ロマンスと文明のはじまり ―
木内石亭 平賀源内 宮沢賢治 澁澤龍彦 カイヨワ バルトルシャイテスなどを散歩する
講座紹介
石ころ、砂、土。
どこにでもあるこの存在が、
じつは人間の暮らしや文化、文明のはじまりに
深く関わっていたとしたら……?
今回のテーマは、
鉱物という視点から“文化”をひも解く一日講座です。
火を起こす。土器を焼く。
鉄を打つ。ガラスを作る。
あらゆる技術の出発点に「石」がありました。
🔶 今回の講座、ここが特別です!
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✅ 他では一度も開催されていない初のテーマ
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✅ 関根先生の豊富な知識と資料に触れられる
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✅ 少人数制でじっくり質問・対話ができる
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✅ 実際の鉱物や道具に手で触れながら学べる
この講座は、
「文化史」や「モノづくりの原点」に関心のある方、
さらには、「自然や素材に宿る力」に惹かれる方に
とって、きっと心に残る体験になるでしょう。
この講座では、関根先生の案内で
「鉱物」と「文化」の交差点を探ります。
🔸 宮沢賢治が愛した蛭石の“ふくらむ実験”
🔸 フェルメールが使ったラピスラズリの青を見る
🔸 火打石や石器づくりを体験
🔸 石の音色(石笛・磬=サヌカイト)を実際に聴いてみる
ふだん科学的にしか語られない鉱物に、
人間の感性、祈り、芸術がどのように宿ってきたのか――
そんな視点からひも解く「文化としての鉱物史」です。

開催概要
【日時】 2025年10月25日(日)
13時~17時くらいまでを予定
(早退は自由です)
【会費】 大人 8000円(税込)
家族参加
未就学児 無料 小学生 2000円 中学生 3000円 高校生 4000円
会費には会場利用料・材料費等を含みます
【募集】10名程度
*中学生以下の単独、及び複数でのご参加はご遠慮下さい。
・以前お申込された方で無断キャンセルされた方のお申し込みはお断りいたします。
【会場】 小田急線鶴川駅付近徒歩8分程度
(集合場所をお申し込み確認メールにてお知らせ致します)
講師紹介
関根秀樹(せきねひでき)

:和光大学や多摩美術大学、桑沢デザイン研究所などの非常勤講師も務めるフリーの研究者&ライター。
主な著書に『鉱石KIDS』(小学館)『新版 民族楽器をつくる』『竹でつくる楽器』(創和出版)、『縄文人になる』(山と渓谷社 ヤマケイ文庫)『焚き火大全』(創森社、編著)、『刃物大全』(ワールドフォトプレス)などがある。教育出版の中学校音楽教科書にも執筆。
※NHK教育『スコラ坂本龍一 音楽の学校』にも出演
関根先生からのメッセージ
石ころと砂、土から学ぶ 鉱物の文化史
「木内石亭 平賀源内 宮沢賢治 澁澤龍彦 カイヨワ バルトルシャイテスなどを散歩する」
漫画『瑠璃の宝石』がアニメになり、すばらしい作画や構成で話題になっている。
半世紀の間に書店の鉱物コーナーは10倍以上になり、楽しく美しいデザインの図鑑も増えた。
宮沢賢治生誕100年の1996年、『宮沢賢治キーワード図鑑』(平凡社コロナブックス)で「鉱物」の章を担当した。
他の章の執筆陣は松岡正剛さん、荒俣宏さん、見田宗介(『気流の鳴る音』の真木悠介)さん、中沢新一さん、ドイツ文学の池内紀さん、YMOの細野晴臣さん、『アタゴオル物語』の漫画家ますむらひろしさん(高校の時、ファンクラブに入っていた)、和光大の学生時代にお世話になった気象学者の根本順吉先生、アートワークで美術家小林健二さんなど。
ここに自分がいていいのか怖くなるような顔ぶれ。
担当編集者の下中美都さんは現在、平凡社の代表取締役会長になっている。
重要な鉱物の章を最年少のぼくが書くことになった経緯は執筆陣の何人かの推薦らしいが、挿絵としてぼくが撮影した虫入り琥珀の写真や、賢治が学んだ当時の旧制中学『鉱物界』教科書、銅板画手彩色の美しい鉱物図鑑『Mineralreich in Bildern』(1858ベルリン)の図版なども載せたので、なぜかアートワークにまで名を連ねることになってしまった。
小学館では『鉱石KIDS』を書き、中国でも翻訳出版された。
「石コ賢さん」とあだ名されるほど幼少期から鉱物や岩石に魅了されていた賢治の宇宙は『瑠璃の宝石』にもつながっている。
ぼくが5歳から育った福島県石川町は、明治~大正時代、日本三大鉱物産地の一つと呼ばれ、戦時中は陸軍原子力研究所があったところ。
2~3歳のころ、家のそば(平田村)の田んぼの用水路には金雲母がキラキラし、幼稚園~小学校のころ遊んだ近所の公園では、輝く結晶面を持つ高温水晶の粒がいくらでも拾えた。
自由民権運動の流れをくむ地元の石川義塾(学法石川高校)の校章は水晶とサマルスキー石とゼノタイムの結晶。
裏山では大きな雲母や長石が採れ、川では大きなメノウが。
通学路の砂利道で黄鉄鉱や黄銅鉱も拾えた。
学校前の川では大きなカンラン石のかけら。
学校前の山では緑柱石も見つかり、同級生の家の畑にはザクロ石が。
縄文の矢じりは水晶や黒水晶かメノウ製だった。
文化祭の時期は公民館で水石展が開かれ、小学生の弟と「かっこいいな!」とあこがれた。
明治の賢治の時代ほどではないが、かなり特殊な、恵まれた環境だった気がする。
さて、今回は平田村や小野新町で採れた蛭石を熱し、賢治も愛したバーミキュライトの実験をしてみよう。
日本画の岩絵の具とか、フェルメールも使ったラピスラズリの青い絵の具とか、火打石や石器作りの実験などまじえ、現物や映像を見ながら、理系のふつうの鉱物学ではない、文系の鉱物誌、鉱物の文化史をやってみよう。
『英霊の聲』に登場する縄文の石笛や孔子も演奏した石の楽器「磬(サヌカイト)」なども鳴らしてみます。
関根秀樹



